厳しすぎる指導の先に見えるもの
子育て論です。
私自身、指導者として気をつけなければならないことで
日々心掛けていることがあります。
・
「言うべきことは言うけれど、厳しくなりすぎないようにする」
「厳しくしない」とは言っていません笑
それなりに厳しく接します。
・
私の指導に関しては、色々な方が色々おっしゃいます。
「先生、もっと厳しく言っていいんですよ」
とおっしゃる方もいますし
「先生の厳しさが、うちの子を引き締めてくれています」
とおっしゃる方もいます。
受け取る方の感覚によって変わる部分だと思います。
・
きたのっ子たちは
「先生の圧で引き締まります」
「先生の圧」
「先生の圧」
あ
つ
あ
つ
みたいにネタにしていますね汗
まあ、ネタになっている点で
甘い先生ではないけれども
超絶厳しいわけでもないというあたりだと思います。
本当に厳しければ
ネタにもできないでしょうから笑笑
「普段は面白いけど怒ったら怖い先生」
実際、昨日ある塾生が言っていましたから。
・
・
一方で
20年間多くの親子関係を見させていただいて
一つ見えてきたものがあります。
それは
「厳しすぎるママの子は無気力な子が多い」
です。
無気力なのか、萎縮しているのか…
顔に気力が漲らず
目が終始下を向いている感じです。
自主的に勉強することがありません。
当然質問には来ません。
・
宿題に関しては2パターンに分かれます。
律儀に宿題をやり切る子と
宿題を頻繁に忘れる子です。
一見相反していますが
私は、その子の持っているエネルギー量によるものだと解釈しています。
・
エネルギーがなんとかあれば
「これは言われたことだからやらなければならない」
わずかなエネルギー量で宿題に取り組みます。
それでエネルギーを使い果たしてしまいますから
当然自主的な学習にはつながりません。
・
一方、完全にエネルギーが枯渇してしまった子は
宿題に関してもやらなくなります。
私がどれほど強く言ってもやりません。
・
・
脳科学的に見ていきましょう。
厳しい指導に徹すると
お子様の脳には「ノルアドレナリン」が分泌されます。
命の危険にさらされているとき
先行きが見通せない不安感に襲われている時に
分泌されるそうです。
・
この「ノルアドレナリン」
短期的には大きな集中力をもたらしてくれます。
仕事や宿題の締め切りが迫っているときには
ノルアドレナリンのおかげで集中力を引き出してくれます。
・
ただし
厳しい状況が半年、1年と続けると、必ず破綻します。
どこかで気力が燃え尽きてしまうんですね。
・
・
週に2回の塾で稀に厳しく言われるのであれば
乗り越えられるでしょう。
しかし
本来くつろぎ・安らぎの場所である自宅で
大好きなママから毎日のように叱責されているとすれば
日々の緊張感も限界に達するのは想像に難くありません。
・
・
私自身、本来持っている気性は厳し目タイプだと思いますので
この点に関しては注意しながら授業に臨んでおります。
家庭では
妻が私を制御してくれています汗
その点はバランスが取れているんだと思います。
・
・
・
塾での指導は
子どもたちの心の中に描いている願望を引き出し
それを目標に変え
子どもたちが自らやる気に火をつけて
頑張る子になってもらえることを目指しております。
・
・
※無気力なお子様の原因が
100%「ママが厳しいから」と言う理由ではありませんので
その点は誤解なきようお願いいたします。