【自立心】学力向上は心の成長から
月曜日の小6の授業で扱った文章で
とても興味深いものがありました。
論理エンジンの中で扱われている
加藤秀俊さんの「独学のすすめ」です。
テキスト内でのあらすじは以下のとおりです。
テストというものは、出題者が問題を出し、受験者がそれを与えられることで成り立っている。そのこと自体は悪いことではなく、物事を考える訓練は、若い人たちに問題を与えることから始まるものだ。
しかし、問題は常に先生や問題集などから与えられるものだと考えてしまうのも、人間の精神にとって決して健全なことではあるまい。
なぜなら、「問題」とは、ほんとうはそれぞれの個人が発見し、そしてつくる性質のものであるからである。
加藤秀俊「独学のすすめ」より北野が少し要約
本当にその通りだなぁという感想を持ちました。
仕事・勉強・スポーツ・趣味などどの分野でも
「もっと良くしたい」と自分から問題意識を持つから
成長・上達するものです。
スポーツならばコーチの言うことに耳を傾けます。
仕事ならば上司のアドバイスを素直に受け止めることができます。
勉強ならば…
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まずは「もっと良くなりたい!」という願望を持つこと
そして
自分自身で「問題」をつくるようにすること
これは実際に作問するということではなく
自分自身でテーマを見つけ出すということです。
目標が明確になればテーマを見つけ出すことができます。
ここに、「自立心」が関わってきます。
自分のことを自分事として考える習慣があればこそ
「もっと良くなるためには、どうすればいいかな?」という思考が生まれます。
何をするにも親や先生を頼っているうちは
「まあ、なんとかしてくれるだろう」という気持ちが残るものです。
本人がそこまで意識していなくても
無意識の中に依存心が残ります。
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北野立志塾では小学生から中学生にかけての時期を過ごすことになります。
私が意識しているのは
この塾に通いながら
自分自身でテーマを見つけられる人に育ってもらうことです。
なぜなら
高校に進学したら
自分の課題を自分で見つけられるようになっていなければ
その先の大学入試を戦うことができないからです。