只々安らかに…
昨日は、安倍晋三元首相の葬儀のニュースが伝えられていました。
麻生元首相の弔辞
昭恵夫人の喪主あいさつ
昨日の私の仕事が一通り終わった後にじっくり読ませていただき
胸に迫るものがありました。
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特に印象に残ったのは、昭恵夫人の挨拶文にあった「67歳の春夏秋冬」のくだり。
安倍元首相の郷土の先輩であり安倍元首相の尊敬する吉田松陰先生のお言葉かと思われます。
松陰先生は、
井伊直弼が行った安政の大獄により処刑に向かう直前に
「留魂録」という遺書を書き残しました。
私は大学生の頃に読みました。
処刑を前に29歳の若者がよくぞあそこまで冷静に
日本の未来とご自身の死生観についてまとめることができるなという
驚きと尊敬の念を抱きながら読みました。
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その一節を要約すると…
(第8節)
今日自分の死を目前にして平穏な心でいるのは
人生を春夏秋冬の循環にとらえているところである。
春に種を蒔き、夏に苗を育て、秋に刈り取り、冬に蔵に収める。
農民に、収穫の秋の時を迎えるのを喜ばないものがあろうか。
とはいえ
人の一生は農事とは違って定まりがない。
10歳で死ぬものには10歳の中に四季がある。
20歳で死ぬものには20歳の中に四季がある。
30歳、50歳、100歳しかりである。
私自身は、30歳にして四季がしっかり備わっており、
花を咲かせ、実をつけているはずである。
もし同士の諸君の中に、私のささやかな真心を憐れみ、受け継いでやろうという人がいるならば
それは撒かれた種子が絶えずに、穀物が年々実っていくのと同じで
収穫のあった年に恥じないことになるであろう。
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安倍元首相は
多くの種を蒔いてこの世を旅立たれたことと思います。
政治的なお話は抜きにして
1人の人間が日本や世界の平和を考え
8年半以上もの長期にわたって総理大臣を全うされたことは
尊敬に値します。
私は、総理大臣にはチリにも満たない小さな存在ですが
安倍元首相の仕事に向き合った姿勢から学び
今いるきたのっ子たちを精一杯応援する決意を
改めていたしました。
ご冥福をお祈りいたします。
只々安らかに…
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ちなみに
この「留魂録」は
門下生の間でまわし読みされ
維新への原動力となりましたが
現存するものは
松陰先生の処刑前夜に牢名主に手渡され
その牢名主が島流しの際にも肩身離さず持ち歩き
17年の歳月を経て
松陰先生の門下生であった政治家野村靖に手渡されました。
これは奇跡ですね…
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ネット上を渡り歩いていたら
このようなものを発見しました。
これも奇跡か…
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「安倍内閣メールマガジン(第3号 2006/10/26)」
留魂録について、安倍元首相がご説明されています。
https://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2006/1026.html