塾長の日常子育て、保護者向け学力アップ心を磨く

生活力即人間力

昨日は思うところがあり

夜中に帰宅してからこの本を開きました。

↓↓↓

大学生の頃に購入した本です。

前職の塾長が安岡正篤先生の本を勉強されていたので

私もそれに倣って本を読んでいました。

今は毎日読んでいるわけではなく

年に2度ほど読んでいます。

しかしながらとても深い内容が書かれており、

年齢を重ねるに従って感じ方も変わります。

この本には中国の古典四書五経の一つ「大学」の講義が書かれています。

この「大学」は政治家のための本であり

リーダーシップを図るために大切にすべき思想が書かれています。

塾で子どもたちを指導し

家では2人の子どもを育てる身として

改めてこの本を読んでみると

大きな気づきがありました。

「大学」に書かれている内容を簡単にお話します。

政治をする人が意識する3つの思想「三綱領」

それを実現させるための具体的行動「八条目」

以上が書かれています。

ここでは「八条目」を列記します。

・「格物」自分自身を正す

・「致知」自分自身を正せば知に至る

・「誠意」知に至れば自分の思いが誠になる

・「正心」思いが誠になれば内心が正しくなる

・「修身」内心が正しくなれば身がよく修まる

・「斉家」身を良く修めれば家がととのう

・「治国」家をととのうことができれば国を治めることができる

・「平天下」国を治めることができれば社会が泰平になる

ざっとこのような内容なのですが

安岡正篤先生のご講義では

これら8つが順番に身についていくわけではなく

バランスよくそれぞれを磨いていく感覚が大切なのだとおっしゃっています。

これは、私自身の指導経験に照らし合わせると

学力向上にもつながるなぁと思いました。

例えば

ミスの多い子がいたとします。

その子の日常を見てみると

忘れ物が多かったり

授業後に消しゴムの消しカスをそのままにしていたり

脱いだ靴を揃えなかったり…

自分自身を日常生活において正す訓練は

テストなどのパフォーマンスに影響します。

これは学力の高い低いは関係ないです。

ある程度勉強は一生懸命に頑張っていて

テストでもそれなりに点数をとっている子でも

日常の行動が整っていなかったら

テストに表れます。

今までに何人かの保護者の方にも

「うちの子ミスが多いんです…」

と相談を受けた際に

私の目から見て行動が粗雑な子だったら

「とにかく忘れ物をしないことを心がけさせてください」

とアドバイスをします。

お母さんにしてみたら

「へ?そんなことでテストの点数が伸びるの??」

と思われたかもしれませんが

日常生活の粗雑さはテストに影響します。

だって

粗雑な子って

細かいところに目が行き届かないのですから

テスト用紙の最後まで読みきれないんですよ。

日常の癖がテスト用紙と向かうときにも

同じように発揮されているのです。

これは少し考えてみれば当然のことですよね。

私は多くの生徒たちをみてそう感じています。

あとは、私のアドバイスを受け取る本人とお母さんの捉え方次第ですね。

普通の学習塾の先生は

こんなアドバイスなんてしないでしょうから

「何いってんの、この先生」

となって終わってしまうこともあるでしょうし。

中国の古典は

現代の私たちの生活にもつながることが多いものだなぁと

改めて大きな学びをいただきました。

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