段階を追った成長の道筋を作れるか
スポーツやピアノの上達を思い描くと
人の成長はわかりやすいかもしれません。
どの世界でも
初心者の段階での練習があるものです。
ピアノを習い始めた人が
すぐにトルコ行進曲を弾けるようになるはずがありません。
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しかし
勉強に関しては
結構特別な見方をする人がいるんですよね。
勉強だって
その時々の要点があり
そこを通過しなければ
次のステップに到達できないのです。
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例えば
中学生になってから塾に入ってきました。
単語や社会の用語をからっきし覚えられません。
本人に次のことを聞きました。
「小学校の頃漢字テストは得意だった??」
「いや、苦手でした。」
暗記をする力は「覚えたことを思い出す力」でもあります。
この部分を鍛えるには
それなりに時間がかかるものです。
だから、すぐにテストの結果には表れません。
そこで焦ってくるのはその子のお母さん。
なぜ塾通いするようになったのに成績が伸びないんだろう。
お金も払っているのに・・・
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半年後
退塾されました。
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そう簡単に学力を伸ばすことはできません。
能力を伸ばすには手順を踏まなければなりません。
そして
ある年齢までにしっかりできるようにしておきたいことはあります。
算数ならば
小1でたし算の繰り上がり・ひき算の繰り下がりをできるようにする。
小2で九九を完璧に覚える。
小4でわり算の筆算を完璧にできるようにしておく。
このような関門があります。
漢字に関しては
小5の段階ではしっかり暗記して正しく書けるようにしておきたいところです。
なぜなら
高校入試に小5・小6の漢字が多く出題されるからです。
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ピアノならば
絶対音感は
1歳から5歳までに身につけないと
その後習得するのは難しいと言われているような感じです。
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中学生以降に順調に学力を身につけさせたいのであれば
やはり
小学生のころに最低限の学力を身につけさせたいところです。
また
学習に向かわせる時期が遅かったのであれば
そのことを考慮しながら
成長するのをしっかり待つことも大切です。
全く努力をする気配が見られないというのならば
話は別ですが・・・
頑張っていることを認めながら
お子様の成長を見守ることはとても大切です。