【選挙】中3生は引き続き公民の勉強を!
2024年10月27日の衆議院議員総選挙は、歴史的な選挙と言われる可能性がありますね。
最大与党の自民党が過半数割れを起こしました。
ちなみに、過去に自民党が衆院選で過半数を割ってしまったのは戦後何度かあります。
1983年の衆院選では、田中角栄氏がロッキード事件で有罪判決を受けたあとの選挙だったので、自民党が過半数にわずか届きませんでしたが、その後無所属議員の取り込み等で政権運営を続けました。
私の記憶のなかにあるのは1993年と2009年の衆院選です。保護者の皆様も覚えていらっしゃることと思います。
1993年の衆院選は、自民党から大量の離党があり、総選挙後の特別会では、日本新党の細川護煕氏が首相指名を受けました。いわゆる「55年体制」の終焉ですね。教科書に載っていますから、受験生は覚えておきましょう。
2009年の衆院選は、自民党の度重なる失政により、野党民主党が308議席という大勝利を収め、その後の特別会では民主党の鳩山由紀夫氏が首相指名を受けました。民主党への政権交代が実現したのですね。
しかし、その後与党となった民主党の失政により国民の信頼が揺らぎ、2012年の衆院選にて自民党が再び大勝利を収め、安倍晋三氏が首相指名を受けました。
この1993年、2009年、2012年の政権交代については、歴史の近代史のページに写真が掲載されています。2012年の写真には、今回の自民党総裁である石破茂氏も安倍晋三氏と一緒に載っているという偶然!
果たして今回は、政権交代となるのでしょうか。今後30日間は政局の日々が続きます。
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ところで、公民を学習する中で覚えておかなければならないのは、次のことです。
●衆議院解散後、40日以内に衆議院議員総選挙を行う。
●衆議院議員総選挙後、30日以内に首相を指名する特別会(特別国会)を開催する。
特別会を開催する時には、自民党にとっても立憲民主党にとっても首相指名される人を決めた上で臨まなければなりませんから、今日から当面は政局が大きく動くこととなります。
現在の与党・野党にとっても多数派工作をうまく進めるために、少数野党との協議に入るわけです。
協議がある程度順調に進めば、早い段階で特別会が開催されるでしょうし、協議がもつれたならば30日後ギリギリまで開催が見送られる事態になるかもしれません。
6日前の報道では11月7日に特別会を召集するような記事がありましたが、自民党がこれほど大敗を喫したわけですから、どうなるのでしょう??
中3生の皆さんは、学年末テストの試験範囲ですから、しっかり動向に注目しましょうね!