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【ブラきたの】70万年の間で川の流れが変わったところ

9月21日土曜日の午前は、様似町のアポイ岳ジオパークを巡見してきました。

短い時間でしたが、学びと発見の多いひとときを過ごすことができました。

午後からはこちらを目指します↓↓↓

ひたすら広い地平線が広がる土地はどこにあるでしょうか??

それは、日高地方から日高山脈を越えた反対側の土地にあります。

そうです、十勝平野です。

十勝平野は、ただひたすらに平らな土地が広がるイメージが強いですが、所々に急な崖があるんですよね。

河岸段丘です。

今回は、大樹町にある歴舟川の河岸段丘を見に行きました。

歴舟川は、大樹町の中心部を西から東に流れ、太平洋に注ぐ川です。

以前は清流日本一に何度もなったことのあるきれいな川です。

春には川を横断するようにあげられる鯉のぼりが有名です。

70万年の間で川の流れが変わった歴舟川

十勝平野の原型は70万年前には存在していたそうです。

その時の歴舟川は、今の流れとは異なり、北東方向に流れ、十勝川に合流していたとのことです。

しかし、歴舟川上流の日高山脈が隆起し続けたため、川の流れが変わり、現在のようになったそうです。

源流部の水が海に到達するまでにかかる道のりは、現在は70万年前に比べ半分ほどです。

しかも、源流部が隆起しているのですから、現在はかつてよりも高い場所から太平洋に注いでいるのです。

そのため、流れる速さが現在の流れの方が速いのです。

よって、流れを変えた後の歴舟川は、大地を侵食し、河岸段丘を形成したのです。

河岸段丘の形成過程

河岸段丘は、河川の上流部が上昇することによって形成されます。

上流部が上昇することで、流れが速くなり、川底が広く削られます。

さらに上流部が上昇することで、川底を深く削ります。

その繰り返しによって河岸段丘が形成されます。

歴舟川流域の風景

日高山脈を越えて南側から大樹町に入った私は、歴舟川上流を目指して車を走らせました。

途中、「カムイコタン」という景勝地がありました。

川の水が透き通っていました。

本当にきれいです!

橋の真横には、これまたきれいな地層が見えました。

後ほどインターネットで地層の地質を調べたら、れき岩の地層だそうです。

さらに歴舟川の上流を目指すと、畑の遠くに崖が見えました。

手前の畑が広がる一面が段丘面

建物の裏手に広がるのが段丘崖

崖の向こうの平地が、手前の段丘面よりも古い時代に形成された段丘面です。

歴舟川の上流部に来ると、この景色が広がるのです。

写真の中から見える段丘の中では、段丘面1が1番古いもので、段丘面3が比較的新しいものになります。

段丘面1は十勝平野が形成された初期の頃からある面だそうです。

十勝平野を走ると、帯広市付近には十勝川や札内川が形成した河岸段丘を、音更付近では音更川や然別川が形成した河岸段丘をみることができます。

突然現れる崖を降れば、大きな川に行きつくという具合です。

これらの知識を持って車を走らせていると、本当に面白いですよ。

巡見は終了し、16:30頃に帯広市のクランベリーで、妻の大好きなスイートポテトを購入して帰路につきました。

日勝峠を登っているときに、真っ赤に燃える夕日をみることができました。

今度時間があったら、道南にある「東洋のドーバー」「東洋のグランドキャニオン」と呼ばれる場所に行ってみたいです。

「東洋のドーバー」は、GLAYのファンの方ならご存知でしょう。

きたのっ子たちは、GLAYの世代ではないですから、わからないですよね苦笑

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