勉強によって磨かれるもの
「これからの時代は
AIの進化が進むから
今までの暗記一辺倒、計算一辺倒の学習は何の役にも立たない」
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世間ではそのように言われている。
確かに、
これらの能力は決してクリエイティブではない。
今ではパソコンにとって代わる部分だ。
だから
これからは、コミュニケーションスキルや論理的思考力を磨くことが大切である。
全くもってその通りだ。
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しかし、
長年教育に携わってきた私としては
いささか疑問が残る部分もある。
どんなに仕事にクリエイティブさが求められようとも
どのような仕事においても
最低限のルール・最低限の知識が必要になる。
例えば、
人とコミュニケーションを上手にとるにしても
相手のお話をしっかり聞き、理解する力は大事である。
これは学力を追求することで高めることができる。
なぜなら、授業をしっかり聞こうとするからである。
また、
ある程度難しい計算はパソコンが行ってくれるが
日常生活で色々考える際に使う大まかな計算は
瞬時にできた方が、その場で色々なアイデアが湧いてくるものだ。
先の見通しも数値的に立てやすい。
この力も学力を追求することで高められる。
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私が長年指導してきた経験から
・計算が正確で速い人
・国語の文章読解の正確な人
・漢字練習をしっかり行い漢字テストで満点を取る人
このような人は、コミュニケーションを円滑に行うことができるし
授業で私が伝えたことを正確に身につけている。
聞き逃しも少ない。
学校でも児童会や生徒会、学級委員など責任のある仕事を引き受けている。
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22歳以降に社会に出たとしよう。
上司の伝えたことを正確に理解できず
指示した通りのことができない。
お客様からのご要望を正確に理解できず
毎回クレームばかりもらっている営業マン。
このような人に会社側は高い給料を払うのだろうか?
そもそも仕事を任せるだろうか??
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先生が10言ったことを10身に付けることができる人
先生が10言ったことを5身に付けることができる人
その差はどこから生まれるのだろうか?
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積極性
自主性
このような部分が大きいが
学力
この比重も大きいと思う。
やはり
漢字を練習して正確に再現できる力
文章を読解して内容を正確に把握することができる力
計算して正確に速く答えを導く力
これらを持っている人には仕事を任せやすい。
決して軽んじられない力である。
これらの力は
小学校時代にその土台が作られる。
小学校の頃からの学習量によって
その力を高めることができるのだ。
生まれ持った力ではなく後天的に身に付けるものだ。
やはり
小学校時代の学習は大事なのである。
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これからの時代、
コニュニケーションスキル、論理期思考力と同時に
暗記力、計算力、反復力も必要なのだ。
つまり
両方の力が必要なのだ。